解説文 |
太刀川記念交流会館は、緑豊かな立教学院新座キャンパス内に、校友・留学生のための国際交流施設として、自然エネルギー利用と建築デザインの融合をテーマに計画した。天井部には700mm間隔の米松集成材の梁からなる木造小屋組みが現れ、構造的に建物の背骨にあたる「エコウォール」と共に建物構成が見てとれる内観とした。エコウォールは自然換気経路としてまた蓄熱壁として機能し、地下のクールヒートトレンチとの併用により省エネルギーと地球環境負荷の低減を図った。【日事連賞受賞理由】東京郊外の緑豊かな大学キャンパス内に建てられた留学生の国際交流と校友の集いのためのコミュニケーションセンターです。外観は高さを抑え水平線を強調した外形によって優しく周辺環境に調和しており、木造小屋組と多くの木製仕上げ材による柔らかな内部は落ち着きのある親しみやすい空間となっています。この建築はこのような意匠と共に、明快な構造表現や自然エネルギーの活用によって、好感のもてる作品となっています。
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