解説文 |
現在でも九州の経済の中心福岡天神あって中核的存在であり、竣工当時の1960年代にあっては高度成長の牽引的役割を果たしたシンボル的存在であった。設計者竹中工務店の岩本博行は復興しつつある日本の町並みがどのように再構築されるべきかを考えた末、統一された材料と型で構成された日本建築の美意識がそれであると考え、この独特の窯変タイルにより焼き上げられた土の色と特徴的な窓で外観を構成した。1階のピロティーにより開放されたアーケード空間は現在の公開空地を先取りしたもので後の町並み形成に影響を与えた。施工は当時の先端技術工法である潜函工法により構築されて話題を呼んだ。
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