解説文 |
この建築は霞ヶ浦を望む丘にある中学校の建替による校舎です。敷地の特性に合わせた校舎の配置、スキップフロア形式による教室群の配列が、この建築の特徴ある計画の骨格となっています。外部作業空間を伴った特別教室群を一階に、緩やかに連続して広がる普通教室群を2階に、ラーニング リソースセンターと管理部門、昇降口を中2階にスキップフロア的に配置することで、明快な動線と広がりのある豊かな内部空間を成立させています。この作品は、こうした計画上、空間構成上の成果にとどまらず、バリアフリー化、省エネ化、耐久性等の対応が十分なされていることで、極めて優れた建築となっています。更に地域開放のための設計が積極的になされている等、周辺地域に開かれた学校となっており、完成度の高い公立の学校建築として特に評価されて国土交通大臣賞に選定されました。
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