常盤台の住まい
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| 作品名 | 常盤台の住まい |
|---|---|
| スポンサー | 有限会社平倉直子建築設計事務所 |
| 設計事務所 | 有限会社平倉直子建築設計事務所 /[構造]株式会社TIS&PARTNERS |
| 設計者 | 平倉直子 |
| 施工者 | 葛工務店 |
| 所在地 | 東京都板橋区 |
| 地域地区 | 第一種低層住居専用地域 |
| 道路幅員(m) | 西8 南6 |
| 敷地面積(㎡) | 314.91 |
| 建築面積(㎡) | 162.12 |
| 延床面積(㎡) | 341.69 |
| 規模/階数 | 地階1階、地上2階 |
| 基本設計開始 | 1995-09 |
| 実施設計終了 | 1996-09 |
| 着工 | 1996-10 |
| 竣工 | 1997-08 |
| 解説文 |
住宅が家族のライフサイクルやライフスタイルに対応しつつ使い続けられ、又、周辺環境の変化に対しても安定した環境を維持できるよう考え計画した。道より一段高い庭のレベルや植栽はそれまで同様維持する。西側道路の雑踏に対して寡黙な表情を作り、東側は家族の歴史と次世代へつなぐため既存住宅を残して東西面を閉じ、南北方向は開放的なしつらえとする。この奥行きの深い筒状の空間に開けた二つの亀裂は、日射しや風通しを確保し、室内の環境を整えるうえで重要な役割を担っている。 一つ目のスリットは、地下の書庫から一階の公室、二階の私室まで光を通すガラスの床と通気のための吹き抜けで結び、二つ目のスリットは上下移動のスペースであり、私的な外部テラスとして吹き抜け、既存家屋の壁面を植栽がからまるトレリスとして利用し、空間の無機的な表情を和らげた。 室空間の単位から構造フレームを消しながら全体を構成するこの計画は、コンリートの薄肉床壁構造によって可能となり、最も単純にかつ最小の要素で空間をつくりだし、可変性の高い長寿の空間を生み出した。 コンクリートの厚さと幅の比率、そのプロポーションは薄く平たいものであり、他の素材や納まりとも調和し、空間のイメージにつながる。生活感を直接的な表現をもって空間に投影していくというよりも、むしろ要素を限り淡々とディテールを納め、前庭から裏庭まで、ウチとソトが交差しながら明と暗がくり返す、ぽっかりと大らかな空間となる。 |
| 受賞歴 |
公益社団法人日本建築家協会 1998年 JIA新人賞 一般社団法人日本建築学会 2000年 作品選奨 |

