360°パノラマVR


360度全天球VRコンテンツについて

DAASでは、「360度全天球VR」データを収録・公開しています。
VRとはVirtual Reality(バーチャル・リアリティ)の略式名称。日本語では”仮想現実”とも呼ばれます。



「360度全天球VR」とは、ある位置から360度×180度の映像を撮影したものを、PCやスマートフォンにて再生する際に立体的な空間体験ができるよう編集したデータコンテンツです。これにより建物や町並みの空間再生を実現するだけでなく、ジャイロセンサー(角速度センサー)が内蔵されたモバイル端末などで再生すると、端末の動き、身体の動きに合わせて風景が動くようにすることもできます。

このコンテンツを利用することで、例えば消失してしまった建物の撮影箇所(地点)にたち、モバイルツール等を使って同じ地点から当時の空間情報を再現することも可能となります。「現在と過去の空間を比較体験」することが可能になります。 現在DAASでは、解体情報や解体前に収録の申し入れがあったもの、今後様々な理由により景観が変化すると予想される地区の周辺を対象にデータの収録とコンテンツ制作を進めています。


【360°全天球VRコンテンツの操作説明ビデオ】




VRデータを収録している君塚和香氏

——— 「空間と自分」、「そこにいる」体験。「そこにいてなんか落ち着く」「空間の湿度」などを感じながら、居心地の良さを感じている。そのような空間体験などを残していきたい ———


DAASでは君塚和香氏(東京藝術大学特任助教、一級建築士事務所ワカ設計室 代表)に撮影を依頼して、コンテンツを収録・公開しています。 設計業務を行いながら、空間の把握、周囲の様子の収録等を行いたいということからVRの撮影を始められた君塚氏。 「人とのコミュニケーションの中でVR画像見せながら会話していくと、空間体験を擬似的に共有し、会話もすすみ、共通の土壌もできてくる。設計などでもこのVRデータを活かしながら活動している」とのこと。

[スマートフォンを利用した撮影・俯瞰した映像の撮影・カメラが入れば狭い空間の収録も可能]

図面、写真の資料から失われた空間を再現することは難しいため、この「空間体験」を記録するこのデータコンテンツは、今後、貴重な「アーカイブデータ」の一つになると考えています。 音声などもあわせて収録することで当時の様子を再現しやすいなども考えられ、また、今後更にデジタル技術が進み、今では想定できない新たな利活用の可能性を考慮すると、デジタルデータでアーカイブすることの可能性とデジタル化の利点は、さらに広がっていくものと思われます。 DAASでは、デジタルでアーカイブすることの特長を活かし、様々なコンテンツの制作に取り組みたいと考えています。



2020年1月30日掲載



2019年4月2日



2018年2月14日



2017年2月24日



2017年1月14日



2014年6月29日

TOP